2016.03.22 20:39
東日本大震災洋上追悼式(3/11 2016 岩手県陸前高田市小友町(おともちょう))
震災から5年目を迎える2016年3月11日(金)、岩手県陸前高田市小友町(おともちょう)にて東日本大震災洋上追悼式を開催しました。 当財団の設立直後からご縁の出来た村上優一様(小友町在住)には、何から何まで、事前の準備に始まり、 当日の会場設営、船の手配、直会(なおらい)の食事その他、様々なお世話を戴きました。村上様ご夫妻そして部落会会長の鳥羽照夫様に心から厚く御礼申し上げます。
今回のイベントは、昼食として「ともだちカレー®」をいつもの様にタヘルのリーダーシップで準備し、その後に追悼の儀式を執り行いました。 午前9時頃には会場に到着しましたが、村上様ご夫妻と戸羽照夫様が出迎えて下さり、ご挨拶を済ませるとすぐに準備作業に取り掛かりました。
12時に代表理事により開会の挨拶をさせて戴いた後、 民間の歴史研究家であり著書や意見陳述で仙台平野は2000年間に180年から220年の周期で12回の巨大津波に襲われている津波常襲地帯であることを明らかにし、 津波防災の立ち遅れに警鐘を発し続けて来られましたが、 残念なことに3.11が実際に起るまで無視されて来たことで知られている飯沼勇義氏が仙台から特別参加下さいましたので皆様にご紹介させて戴き、 一言ご挨拶を戴きました。飯沼様は現在も日本は津波に対する警戒を怠ってはならないと言われ続けています。
その後、只出部落会の会長である鳥羽照夫様にご挨拶戴き「ともだちカレー®」のご提供となりました。
鎮魂の儀式が始まるまでの短い時間ではありましたが、天気に恵まれた為、暖かさを直接に感じられる会場外のテラスから先に席が埋まってしまいました。 皆様がそれぞれのスタイルで、短い食事の時間を満喫された様です。「ともだちカレー®」に使用した鶏肉は、 一関市千厩(せんまや)町の小野寺慶志様(地元ロータリークラブ前会長)より18Kgを無償提供して戴き、 チャイを作るためのミルクは、今回も千厩町の須藤伸朗様より、搾りたてを20リットル無償提供して戴きました。
各宗教者の代表者と共に鎮魂の祈りを捧げる儀式となり、熊野神社宮司 佐藤立様から厳かに開始となりました。 宮司様、代表理事、戸羽様に続き住民代表の方による玉串奉奠となり、最後は皆様で列拝となりました。
次に天台宗 黒石寺僧侶の藤波大吾様により経を唱えて戴き、最後にイスラム教代表として、 弊財団のセイエド・タヘルもコーランを披露しアザーンを海に向かって浪々と唱え、宗教・国境を越えて津波犠牲者の人達の鎮魂を祈念しました。
陸上での式が終了後、港に移動して村上優一様の漁船(天洋丸)にて洋上に向かいました。安全を考慮して、佐藤宮司を筆頭に限られた少人数の皆様に乗船戴きました。
船上では船主の村上優一様の合図で献花、その後に皆で黙祷を捧げました。
陸に残った皆様は、藤波和尚様と共に午後2時46分を迎え、黙祷を捧げました。
船から戻った後、地元の奥様方が用意して下さった郷土料理や海産物を囲んで直会(なおらい)となり、一日の締めくくりとなりました。
滋賀県が活動拠点のSWTJ(SOLIDARITY WITH TOHOKU, JAPAN )の吉川泰生(よしかわやすお)様ご夫妻も今回のイベントに参加戴き、直会では洋風料理の数々をご提供下さり、大いに堪能させて戴きました。
今回開催されたイベントの様子が、岩手日報にて写真記事として掲載されておりますので、ご覧下さい。
2016/3/12付け岩手日報
カテゴリ:Staffレポート
2016年03月22日 20:39 admin