2014.06.22 11:57
カレーイベントの開催(6/22 2014 宮城県南本吉郡南三陸町、志津川自然の家応急仮設住宅)
6月22日(日)宮城県南本吉郡南三陸町志津川自然の家応急仮設住宅にて「ともだちカレー®」提供を通して、皆様と交流させて戴く機会を持たせて戴きました。
2014年3月11日に東京で開催された自立支援シンポジウムの演者、社会福祉法人 南三陸町社会福祉協議会 事務局長 猪又隆弘様とのご縁から、 この仮設住宅でイベント開催となりました。「南三陸町では、まだまだ復興の道筋は見えません。全国では被災の記憶の風化が進み被災地は忘れられて行く一方ですが、 できるだけ多くの人に被災地の現実、現状を理解いただき、これからも支援をお願いしたい」と力説された猪又様の想いをかたちにしました。
朝一番の仕込みから全てを会場となった仮設住宅の集会室にて、この仮設にお住いの方々にも参加して戴きました。 仕込みの段階から親しくお話をさせて戴こうというのが、その目的です。ここでは、小学生の女の子達も野菜を切ったりの手伝いをしてくれて、 現場を盛り上げてくれました。当方のスタッフ達とも親しくお話ができ、うれしく思いました。
「ともだちカレー®」とともにチャイを作るためのミルクを、活動の当初よりご支援下さって来た酪農農家(千厩町)の佐藤英雄様は、 残念ながら最近酪農から手をひかれることとなりました。そこで、新たにお知り合いとなった須藤伸朗(すどうのぶお)様より搾りたてのミルクを今回20リットル無償提供して戴きました。
鍋に火を入れた後の作業もスタッフが説明をしつつ、現地の方々に協力して戴きました。 しかし、子供たちには待ち時間は退屈な時です。今回は、代表理事がクラッカーと風船をたくさん持参しましたので、 それで子供たちと遊んでおりました。さらには子供たちから鬼ごっこをしようとねだられて、スタッフの一部も加わってゲームが始まったのですが、勝敗については想像にお任せします。
昼前にようやく「ともだちカレー®」の完成となりましたが、今回は集会室が狭かったので、 外に大きなテントを準備して戴き、アウトドア感覚でおしゃべりをしながら食事を楽しんで戴きました。 準備を開始したときにパラパラと降っていた雨も上がり、心地よいひと時となりましたが、多くの方が一緒に座れる広い場所を確保できなかったのが残念でした。
テントを設置した場所の近くにある仮設住宅外部廊下には、ベンチが設置されており、 テントの中に座れなかった皆様が、そこに座って食事を楽しまれる光景が見受けられました。
今回のイベントには、3月11日に開催したシンポジウムでもお話をしてくださった釜谷地区慰霊碑設立委員会代表 武山郁夫様と大籠キリシタン資料館館長の畠山満様、 そして弊財団のタヘルが親しくしている米川医院の米川俊医師が名古屋より参加下さいました。
また、千厩町のニッコー・ファインメック株式会社社長の小野寺様は、自宅で収穫されたブルーベリーを皆様で楽しんで戴きたいと、 差し入れて下さいましたが、「ともだちカレー®」との相性が抜群で、デザートとして大好評でした。
今回、「南三陸町では、まだまだ復興の道筋は見えません」との猪又様の話を聞いてイベント開催となったのですが、仮設住宅にお住いになっている方々のご苦労を思うと心が痛みます。
自然の家応急仮設住宅の皆様のご健勝を心からお祈りいたします。
カテゴリ:Staffレポート
2014年06月22日 11:57 admin