2012.12.10 19:11
中華イベントの開催(12/02 宮城県石巻市河北三反走仮設団地)
連帯東北・西南staffのタヘルです。
宮城県石巻市河北三反走仮設団地にて、12月2日(日)に中華料理を無料提供し、この団地の皆さんを励まさせて戴きました。 この仮設団地は、津波被害で多数の児童が犠牲になった大川小学校周辺に住まわれていた方も多く、我々はこの地区でご家族を亡くされたある方と親しくなったことから、今回のイベントを開催する運びとなりました。
このイベントではいつものカレーではなく、我々の知り合いである本格中華料理店(某ホテル内)のシェフがアシスタントと共に腕をふるってくれました。 彼らは、我々が行っていたカレーイベントの話を聞いた際に、自分達もなんとか力を貸したかったそうですが、なかなか休暇がとれずに、その願望を遂げられませんでした。 そして、ようやく今回の参加となりました。
イベントの開催前夜には千厩町の南交流センターにて、地元で協力して下さっている皆様にお集まり戴き、本格中華料理を囲んで夕食会を開催しました。 そこには、地元で暮らしている中国人の奥様達にも協力してもらい、本場の水餃子も作って戴きました。
夕食会には石巻市大川地区でご家族を亡くされたT様も招待し、陰膳を用意して、大川地区で無くなった方々への献杯から始まりました。 地元の皆様の他に藤沢町大籠からも参加があり、総勢30名程度の会となり、地域と国を超えた交流会となりました。
その後、翌日のイベントに向けた仕込み作業となったのですが、設備の整っていない調理場での作業でしたので、料理長は深夜2時頃までがんばって作業をしてくれました。 翌朝は7時30分に南交流センターを出発し、大籠経由で石巻に向かいましたが、まずは大川小学校を訪問し、皆で黙祷を捧げた後に仮設団地に入りました。
本格中華のサービスとあって、仮設の皆様も期待をして下さっていたようで、作業の途中に何人かが様子を見に来て、早く料理を欲しいと言ってきたほどなのです。 しかし、今回は最初に集会場に陰膳を用意して、我々と活動に協力をして下さっている住職より般若心経を唱えて戴き、無くなった方々への供養をしてから皆様で料理を楽しんで戴きました。
集会場に料理を運び入れ食事をして戴いたのですが、BGMとしてピアノ演奏とともに歌を披露し、食事をより一層楽しんでもらいました。 演奏と歌は、代表が親しくしているミュージックレストランのオーナーである古賀さんとソプラノ歌手の山崎さんがボランティアで行ってくれたものですが、中華料理と共に初めての試みでした。
会の最後には、代表からのリクエストもあって、数名の方に「雨ニモマケズ」を東北弁で朗読して戴いたのですが、大いに盛り上がりました。 テーブルに並んでいるリンゴは、藤沢町大籠で親しくなったC様からは、今回のイベント用に差し入れして下さったもので、皆様にお土産としてお配りしましたが、大好評でした。
大川地区は津波で約400戸が全壊し、大きな被害を受けた地域ですが、我々もお亡くなりになった方々の供養に、少しでも協力出来ればと動いております。親しくなったT様とのご縁を大切にし、今後もこの地域での活度を続けて行く予定です。
カテゴリ:Staffレポート
2012年12月10日 19:11 admin