2011.04.23 16:47
ボランティアレポート:2011年4月23日-宮城県石巻市より-
石巻市の湊小学校で炊き出しによる緊急支援をいたしました。参加されたボランティアの方の感想をご紹介します。
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(Kさん・26才・男性 埼玉県在住の方より)
3月11日の震災発生直後より、被災地の為になにかがしたいという思いに駆られ続けて、この度のボランティア活動に参加いたしました。
実際に現地で見て感じることは、テレビや他の媒体を通じてのそれとは大きく異なるものでした。沿岸部では、津波の圧倒的な破壊力に言葉を失い、感傷的な表現ではありますが、そんな中に咲いている桜と被災状況とのコントラストに、不意に涙がこぼれてしまいました。
道を1つ違えただけで、全く違う結果にある状況を、どういった言葉で表すことができるのか、それには運命という言葉がはたして相応しいのか。自分が持ちうるどんな言葉を持ってしても、軽く感じてしまいます。
避難所でお話をした年配の女性は、友人を助けに戻ったから、自分も助かることができたと仰っていました。ほんの少しのタイミングで生死を分ける状況に驚愕しましたが、自分もまたそういったタイミングで生かされている存在なのだと感じ、懸命に生きていかねばならないと、改めて思い知らされることになりました。
(Iさん・37才・男性 東京都在住の方より)
ほんの少しの日程ではありますが、炊き出しに参加いたしました。そこに避難していた方々は、大切な人、生活していた家、なじみのコミュニティを失い、非常に辛く、大変な状況にあること目の当たりにしました。そして、まだまだ多くの支援が必要で、日本や外国の方々も一丸となって、今日のいのち、明日のいのちを支える緊急支援体制が重要であることも、確かでした。しかし、かねてからの東北の友人、知人の誇らしい人柄を思い起こすと、より先のことが思いやられます。そのうえで、私が最も感じることは、被災された方々には、本来もっていらっしゃる自尊心を大切に、自立をめざさなくてはならないときが、やってきているのではないでしょうか。生きがいややりがいを感じられる生活を取り戻すために、自分ができることを探していきたいと思います。
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カテゴリ:宮城県石巻市|連帯東北アクティビティ
2011年04月23日 16:47 admin