連帯東北ではこれまでに、「うらと海の子再生プロジェクト」(以下うらとプロジェ)に
関わっておられる漁業関係者の方々へ、様々なアドバイスや人的支援をして
まいりました。その経緯をご紹介します。
一番最初のきっかけは、震災翌月の4月半ば頃、テレビのニュースで
一口オーナー制度の立上げをとつとつと説明される小泉さんの話と、
大変な被災の状況を知り、代表理事の佐多が
小泉さんと接触を計ったことにあります。
そして4月30日、連帯東北では東京にて初めての会合を開き、
被災地の方、有識者の方をはじめ、様々な方が意見交換
する場を設けました。そこに、宮城県 浦戸諸島桂島で
漁業(主として牡蠣と海苔の養殖)を営む小泉さんを
お招きしましたが、うらと海の子実行委員長を勤めて
おられる千葉眞澄さんも、ご一緒に参加くださり、
浦戸諸島が自らの手で操業再開の糸口を掴むため、
支援金募集を目的とした任意団体うらとプロジェを
立ち上げたことをお話いただきました。当初はまず、
数百万円が集まった段階と聞いていましたが、その後、
Webサイトからの呼びかけやメディアに度々紹介された
こともあり、第1次募集締切時点(2011年6月30日)で
1億7500万円もの支援金が寄せられましたことは、
関係者一同、本当に感動しています。
その後、法的・税務的な課題点や事業再生・復興のための
解決策として、専門的な各種支援(含税務、法務、経営上の
コンサルティング支援)を連帯東北が提供し、
うらとプロジェの社団法人化を力強く支援させて戴きました。
社団法人が生まれたことは、自立復興へ向けた、
新しい大きな一歩と考えています。
また、小泉さんや千葉さんはじめ桂島とのご縁をきっかけにし、
5月中旬~7月末の毎週末、ボランティアを4名づつ、
延べ50名を派遣し、島内清掃や漁業再開のお手伝い
(海苔養殖用の仕掛け作り等)、うらとプロジェの
事務処理作業など、数多くの人的支援もしてまいりました。
今後も連帯東北では、現地の皆様と連帯し、
座談会や東北各地でのご縁のもと、
協力・協調の精神で、復興支援を続けてまいります。