2015.02.05 13:29
カレーイベントの開催(01/30 2015 岩手県上閉群大槌町吉里吉里 吉祥寺)
1月30日(土)、大槌町吉里吉里(おおつちちょうきりきり)地区にある曹洞宗(そうとうしゅう)吉祥寺(きちじょうじ)のご住職、高橋英悟様ご夫妻そして近隣の皆様を励まそうと、 吉祥寺にて「ともだちカレー®」イベントを開催し、より多くの方と交流をさせて戴きました。
吉祥寺は指定されていた避難所ではありませんでしたが、幸運にも高台に位置していたので津波被害は免れ、 震災直後より津波被害を受けた250名近い人々を受け入れられました。 お寺を避難所として開放、全員の気力と体力を維持するため布団の上げ下げや朝の体操を日課に規則正しい生活を指導し、 気が付くと50日がたっていたそうです。
イベントの開催場所は避難所となっていたお寺の集会室で、前夜に急に降り積もった大雪が足元に残る状況でしたが、朝には雪もおさまり天気も次第に回復、順調なすべり出しとなりました。
朝一番の仕込みは、会場となった集会室の調理場にて、高橋様の奥様(以下マダム高橋)や近所の奥様方にもお手伝い戴きました。 「ともだちカレー®」とともにチャイを作るためのミルクは、今回も一関市千厩(せんまや)町の須藤伸朗様より、 搾りたてを20リットル無償提供して戴きました。 それを前夜に大雪の中受け取りに行って下さったのは、 我々の偉大な協力者、仲間の村上一朗さん(千厩在住)です。
仕込み作業は室内で、鍋は外に置いて若手のスタッフが担当して作業を進めました。 チャイは室内の調理場でも作れますので、奥様方にお手伝いをお願いしたのですが、 搾りたてのミルクに喜んで下さったマダム高橋は、よりおいしいチャイにしましょうと、 砂糖のかわりに蔵王で出来たという蜂蜜をご使用くださいましたので、 チャイがいつも以上にマイルドな甘さで素敵な味でした。
昼前に「ともだちカレー®」の完成となりました。いつもは大鍋で作った「ともだちカレー®」の雰囲気を楽しんで戴くために、 プレートをもって皆様にお並び戴き、カレーとナンブレッドを盛りつけて直接に手渡しをしているのですが、 今回は寒さが厳しいことに加えて、足元が滑りやすかったので、カレーとナンブレッドを盛り付けたプレートを我々スタッフで用意し、 そのプレートを暖かい集会室内へ運び、受取って戴くスタイルとしました。
高橋住職より開会のご挨拶をして戴いた後、代表理事よりこのイベントが開催されることとなったいきさつや主旨を含めたご挨拶をさせて戴き、 吉祥寺護持会(きちじょうじごじかい)会長の東谷藤右エ門(あずまやとうえもん)様から「いただきます」のご発生を賜り食事の開始となりました。
今回のイベント開催を知った大槌町の碇川(いかりがわ)町長と、はまと神経内科クリニックの浜登(はまと)先生も会場に駆け付けて下さいました。 ありがたいことに、浜登先生は100個のあんパンを差し入れて下さいましたが、地元で人気の手作りパンとのことで、とてもおいしく大好評でした。
会の終わりには、吉里吉里の皆様が、ご詠歌(ごえいか)※ を2曲、披露して下さいました。
※『ご詠歌(ごえいか)とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌と成し、旋律=曲に乗せて唱えるもの。
日本仏教において平安時代より伝わる宗教的伝統芸能の一つである。
五七調あるいは七五調の詞に曲をつけたものを「和讃」(わさん)と呼び、広い意味では両者を併せて「ご詠歌」として扱う。』
出典=ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E8%A9%A0%E6%AD%8C)
カテゴリ:Staffレポート
2015年02月05日 13:29 admin