2022.07.30 09:47
琴演奏会・地域の皆様との夕食会(7/29, 2022 岩手県千厩町 千厩国際倶楽部)
7月29日(金)18:00より、我々のベースキャンプ千厩国際俱楽部にて箏曲演奏家の山路みほ様の演奏会を開催し、200年前から現代の楽曲まで計5曲を演奏して戴きました。 この日は朝から祭事が続きましたが、山路さんの美しい演奏に皆の心が安らぎました。 岡山より岩手までお越し戴き、何度も素晴らしい演奏を披露してくださいました山路様に心より感謝申し上げます。
19:00からは、地域の皆様との約32名での夕食会を開催しました。今回の夕食会は東京プリンスホテルの中華料理のシェフ李秋榮さん、 そして李シェフのご友人であるフォンさんに、お二人の出身地である台湾とベトナムの料理を融合させたヘルシーな食事を振舞って戴きました。 料理には、2016年度からオランダ式水耕栽培施設の共同運営を立ち上げた武山郁夫さんから戴きましたトマトとパプリカもふんだんに使われ、皆で美味しく戴きました。
夕食会には岩手県陸前高田市の米沢祐一さん、奥様そして娘の多恵さんにもご参加戴きました。 米沢さんは、2011年3月11日震災当日、自身が営んでおられた包装用品店の鉄筋3階建てビルの屋上に避難しましたが、 そこにも津波が到達し、最後は煙突部分に登って九死に一生を得ました。 その一方で、すぐ隣にあった避難所に逃げたご両親と弟さんは帰らぬ人となってしまいました。夕食会でのスピーチでは、 このことに悔しさを覚えているが亡くなったご家族の代わりに奥様と多恵さんが生き残ったと思っていること、 震災の年に生まれた多恵さんは今年で11才になったこと、またご自身が助かった「津波到達水位」を示す看板を設置した建物はいつでも説明するので来てくださいとお話し戴きました。
千厩で神経内科のクリニックを開業されている岩本浩之先生ご家族にもご参加戴きました。 岩本先生は、当財団のセイエド・タヘルと友人となり、精神的に非常に救われ、感謝しているとお話しくださいました。 また、岩本先生の奥様にもお話頂きましたが、奥様の地元は鎌倉とのことで、岩手に住みはじめ、 ご自身の地元と距離を感じていたときに当財団の源義経に関する活動を聞き、不思議な繋がりを感じたことを伝えてくださいました。
今回の夕食会は、改めて地域の皆様との繋がりに深く感謝すると共に、今後も皆さまと交流出来るこのような夕食会を続けていきたいと強く感じた時間となりました。
カテゴリ:Staffレポート
2022年07月30日 09:47 admin